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蛋白尿

蛋白尿について

~尿にタンパクが出るとき、体からの小さなサインを見逃さないために~

「健康診断で“尿にタンパクが出ています”と言われたけれど、どうしたらいいの?」 「自覚症状はないけれど、放っておいても大丈夫なのかな…」 そんな不安を感じたことはありませんか?

蛋白尿は、腎臓の働きに何らかの異常があることを知らせる大切なサインです。自覚症状がないことも多いため、気づいたときにきちんと向き合うことが、将来の健康を守る第一歩になります。

 

蛋白尿とは?

蛋白尿とは、尿の中にタンパク質が漏れ出ている状態のことです。 本来、腎臓は血液をろ過して、必要なものは体に残し、不要なものだけを尿として排出する働きをしています。ところが、腎臓のろ過機能に異常があると、血液中のタンパク質が尿に混じって出てしまうことがあります。

尿にタンパクが出るということは、腎臓のフィルター(糸球体)や、再吸収の働きをする部分(尿細管)に何らかの負担や障害がある可能性があるということです。

 

どんなときに蛋白尿が出るの?

蛋白尿は、さまざまな原因で一時的に出ることもあれば、慢性的な病気が隠れていることもあります。

■ 一時的な蛋白尿(生理的蛋白尿)

  • 激しい運動のあと

  • 発熱や脱水状態

  • ストレスや緊張

  • 妊娠中の一時的な変化

これらの場合は、体調が整えば自然に改善することが多く、心配はいりません。ただし、繰り返す場合は注意が必要です。

■ 気をつけてほしい蛋白尿

  • 慢性腎臓病(CKD):腎臓の機能が徐々に低下していく病気。初期には自覚症状がなく、蛋白尿が最初のサインになることがあります。

  • 糖尿病性腎症:糖尿病が長く続くことで腎臓が傷つき、蛋白尿が出るようになります。

  • 高血圧性腎障害:高血圧が続くことで腎臓の血管が傷つき、ろ過機能が低下します。

  • ネフローゼ症候群:大量の蛋白尿とむくみが特徴の病気。免疫異常が関係していることがあります。

  • 糸球体腎炎:腎臓のフィルター部分に炎症が起こり、血尿や蛋白尿が出ることがあります。

 

検査では何をするの?

蛋白尿が見つかった場合、当院では以下のような検査を行います:

  • 尿検査:尿中のタンパクの量や、同時に血尿・糖・白血球の有無を調べます。

  • 血液検査:腎機能(クレアチニン、eGFRなど)や、糖尿病・高血圧の影響を確認します。

  • 尿定量検査:24時間尿を集めて、正確なタンパク量を測定することもあります。

  • 画像検査(超音波など):腎臓の形や大きさ、結石や腫瘍の有無を確認します。

検査結果に応じて、腎臓内科での詳しい診察や、必要に応じた治療方針をご提案します。

 

 

当院での対応

当院では、蛋白尿の原因を丁寧に調べ、患者様の状態に合わせた検査・治療・生活指導を行っています。 腎臓内科として、慢性腎臓病の早期発見と進行予防に力を入れており、必要に応じて専門医との連携も可能です。 患者様の不安に寄り添いながら、安心して治療を受けていただけるよう心がけています。

 

ご相談はお気軽に

蛋白尿は、体からの小さなサインです。 「健診で指摘されたけれど、症状がないから大丈夫かな…」と思わず、ぜひ一度ご相談ください。 あなたの腎臓の健康を、私たちがやさしく、しっかりと支えていきます。

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