血尿
血尿について
~尿に血が混じるとき、まずは落ち着いて~
尿に血が混じっていることに気づいたとき、多くの方が驚きや不安を感じると思います。 「もしかして大きな病気なのでは…」と心配になるのは当然のことです。 血尿は、腎臓や尿路の異常を知らせる大切なサインのひとつです。まずは落ち着いて、正しい知識を持ち、必要な検査を受けることが大切です。
血尿とは?
血尿とは、尿の中に赤血球が混じっている状態を指します。 大きく分けて、以下の2種類があります:
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肉眼的血尿:目で見てわかる赤色や茶色の尿。明らかに「血が混じっている」と感じる状態です。
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顕微鏡的血尿:見た目は普通の尿でも、顕微鏡や検査で赤血球が検出される状態です。健康診断などで指摘されることが多く、自覚症状がない場合もあります。
どちらも腎臓や尿路の異常が原因となっている可能性があるため、放置せずに医療機関での評価が必要です。
血尿の原因について
血尿の原因はさまざまですが、主に以下のようなものが考えられます:
■ 腎臓や尿路の感染・炎症
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腎盂腎炎、膀胱炎など
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発熱や腰痛、排尿時の痛み、尿の回数が増えたり、残尿感を伴うことがあります
■ 尿路結石
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腎臓や尿管にできた石が粘膜を傷つけ、出血を引き起こします
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激しい腰痛や側腹部痛を伴うことが多いです
■ 腫瘍(良性・悪性)
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腎臓、膀胱、尿管などにできた腫瘍が原因となることがあります
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特に、痛みのない血尿が続く場合は注意が必要です
■ 外傷や運動
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激しい運動や打撲などによって、一時的に血尿が出ることがあります -通常は一過性で、安静にすることで改善します
■ 腎臓の病気(糸球体腎炎など)
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腎臓のろ過機能に関わる部分が炎症を起こすことで、血尿が出ることがあります
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蛋白尿やむくみ、血圧の上昇を伴うこともあります
■ その他
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血液凝固異常、薬剤の副作用、生理との混同なども原因となることがあります
検査と診断の流れ
血尿が見られた場合、当院では以下のような検査を行います:
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尿検査:赤血球の有無、蛋白尿、白血球、細菌の有無などを確認します
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血液検査:腎機能(クレアチニン、eGFRなど)や炎症の有無を調べます
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超音波検査(エコー):腎臓や膀胱の形状、結石や腫瘍の有無を確認します
検査結果に応じて、さらに専門的な診察や治療が必要になる場合もあります。
血尿が出たときの心がけ
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まずは落ち着いて:血尿=重病とは限りません。冷静に状況を確認しましょう
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繰り返す場合は受診を:一度きりでも、続くようなら早めの検査が大切です
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痛みや発熱がある場合はすぐに相談を:感染症や結石の可能性があります
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健康診断で指摘された場合も放置しないで:自覚症状がなくても、腎臓の病気が隠れていることがあります
当院での対応
当院では、血尿の原因を丁寧に調べ、必要な検査と治療をご提案しています。 腎臓内科として、腎機能の評価や慢性腎臓病の管理も行っており、 患者様の不安に寄り添いながら、安心して治療を受けていただけるよう心がけています。
ご相談はお気軽に
血尿は、体からの大切なサインです。 「ちょっと気になるだけなんだけど…」という方も、どうぞ遠慮なくご相談ください。 あなたの腎臓と尿路の健康を、私たちがやさしく、しっかりと支えていきます。
