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舌下免疫療法

舌下免疫療法(SLIT)について

花粉症やダニアレルギーなどのアレルギー性疾患は、現代人の生活に深く関わる悩みの一つです。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状は、日常生活の質を著しく低下させ、仕事や学業、睡眠にも影響を及ぼします。

これまでの治療は、抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬などによる「対症療法」が中心でした。しかし近年では、「アレルギー体質そのものを改善する」根本治療として、舌下免疫療法(SLIT)が注目されています。

当院では、患者さまの症状やライフスタイルに合わせて、舌下免疫療法をご提案し、継続的なサポートを行っています。

 

舌下免疫療法とは?

舌下免疫療法(Sublingual Immunotherapy)は、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少量ずつ体内に取り入れることで、免疫系の過剰な反応を抑え、症状を軽減・改善する治療法です。

この治療では、アレルゲンを含む薬剤を毎日、舌の下に投与します。薬剤は粘膜から吸収され、免疫系に働きかけることで、アレルゲンに対する過敏な反応を徐々に弱めていきます。

 

対象となる方

舌下免疫療法は、以下のような方に適しています:

  • スギ花粉症またはダニアレルギーと診断された方

  • 毎年、アレルギー症状に悩まされている方

  • 抗アレルギー薬を長期間服用している方

※妊娠中の方、重度の気管支喘息をお持ちの方、免疫系に異常のある方などは、治療が適さない場合があります。詳しくは医師にご相談ください。

 

治療の流れ

  1. 初診・アレルギー検査  問診と血液検査を行い、アレルゲンの特定を行います。

  2. 治療開始(初回服用)  最初の1週間は、アレルゲン含有量の少ない「低用量」の薬から開始します。初回は院内で薬を服用し、医師の監視下で副作用の有無を確認します。(しばらく院内で待機していただきます。

  3. 増量と維持(2週目以降) **2週目からは「維持量(増量した薬)」**に切り替わります。これ以降は、毎日決まった量の服用を3〜5年継続することで、高い治療効果と持続性が期待できます。

  4. 定期的な通院  治療中は定期的に通院し、症状の変化や副作用の有無を医師が確認します。

 

【重要】スギ花粉症(シダキュア)の開始時期について

スギ花粉症の治療薬(シダキュア)は、花粉が飛散しているシーズン中には治療を開始することができません。 飛散期に治療を始めると、重い副作用が出るリスクが高まるためです。例年、6月〜12月頃が治療開始の適期となります。検討されている方は、お早めにご相談ください。 ※ダニアレルギーの治療は、年間を通していつでも開始可能です。

舌下免疫療法の内服方法

 

毎日の服用手順

  1. 手を洗い清潔にする

  2. 錠剤を舌の下に置く(噛まずに自然に溶かす)

  3. 1分間そのまま保持

  4. 服用後5分間は飲食・うがいを控える

  5. 毎日同じ時間に服用する習慣をつける

 

治療の効果と副作用

  • 約80%の患者に有効といわれています

治療開始から2〜3か月で効果を実感する方も多く、5年間継続することで、治療終了後も症状抑制が期待できます。

副作用の発現率と内容

  • 軽度の副作用は約10〜15%の患者に発現すると報告されています

  • 主な副作用:

    • 口腔内のかゆみ・違和感・腫れ

    • 咳・喉の不快感

    • 吐き気・腹痛・じんましん

  • 多くは一時的で自然に軽減する傾向があります

  • 重篤な副作用(アナフィラキシーなど)は極めて稀ですが、初回服用は必ず医師の監視下で行います

 

 

当院では、患者さまの不安や疑問に寄り添いながら、丁寧な診察と継続的なフォローを行っています。ご自身やご家族のアレルギーにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

 

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