浮腫(むくみ)
浮腫(むくみ)について
~「なんだか足が重い」「顔が腫れぼったい」~
朝起きたときに顔が腫れぼったい、夕方になると足がパンパンに張ってくる、靴下の跡がなかなか消えない…。 そんな「むくみ」を感じたことはありませんか?
浮腫(ふしゅ)とは、皮膚の下に余分な水分がたまった状態のことです。 一時的なものもありますが、長く続く場合や、左右差がある場合、全身に広がる場合は、腎臓をはじめとする臓器の病気が隠れていることもあります。 まずは、むくみの原因を知り、必要な検査を受けることが大切です。
浮腫とは?
浮腫は、血管の外に水分がしみ出し、皮膚の下にたまってしまうことで起こります。 通常、腎臓や心臓、肝臓などがうまく働いていれば、体内の水分は適切に調整されています。 しかし、これらの臓器の働きに異常があると、水分の調整がうまくいかず、むくみとして現れるのです。
浮腫の原因について
浮腫の原因はさまざまですが、腎臓内科では以下のような病気が関係していることがあります:
■ 腎臓の病気による浮腫
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ネフローゼ症候群:尿に大量のタンパクが漏れ出し、血液中のタンパクが減ることで、血管内の水分が外にしみ出しやすくなります。顔や足に強いむくみが出るのが特徴です。
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慢性腎臓病(CKD):腎臓の機能が徐々に低下すると、体内の水分や塩分の調整がうまくいかなくなり、むくみが現れます。
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急性腎障害(AKI):急に腎臓の働きが悪くなることで、尿が出にくくなり、体に水分がたまってしまいます。
■ その他の原因
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心不全:心臓のポンプ機能が低下すると、血液の流れが滞り、足や肺に水分がたまります。
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肝硬変:肝臓の働きが悪くなると、血液中のタンパクが減り、腹水やむくみが出ることがあります。
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甲状腺機能低下症:代謝が落ちることで、皮膚に水分がたまりやすくなります。
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静脈瘤やリンパの流れの障害:足の血流やリンパの流れが悪くなることで、局所的なむくみが出ることがあります。
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薬の副作用:一部の降圧薬やホルモン剤などで、むくみが出ることがあります。
検査
むくみの原因を調べるために、当院では以下のような検査を行います:
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尿検査:蛋白尿や血尿の有無を確認し、腎臓のろ過機能を評価します
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血液検査:腎機能(クレアチニン、eGFR)、肝機能、心臓の負担、電解質バランスなどを調べます
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超音波検査(エコー):体の中の臓器や腹水といったものが溜まっていないか確認します
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胸部レントゲン:心不全や肺の水分貯留(肺水腫)などを評価します
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体重・血圧・尿量の記録:日々の変化を把握することで、むくみの程度や原因を見極めます
浮腫があるときの生活のポイント
むくみがあるときは、体に負担をかけない生活を心がけることが大切です。
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塩分を控える:塩分の摂りすぎは水分をため込みやすくします。1日6g未満を目安にしましょう。
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水分の摂り方を調整する:腎機能や心臓の状態に応じて、水分摂取量を調整します。医師の指示に従いましょう。
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体重や尿量を記録する:毎日の変化を記録することで、むくみの傾向がわかりやすくなります。
当院での対応
当院では、むくみの原因を丁寧に調べ、患者様の状態に合わせた検査・治療・生活指導を行っています。 腎臓内科として、腎性浮腫の診断と管理をはじめ、心臓や肝臓との関連も含めた総合的な評価を行います。 必要に応じて、専門医との連携や栄養指導も行い、患者様が安心して日常生活を送れるようサポートいたします。
ご相談はお気軽に
「最近、足がむくみやすい」「顔が腫れぼったい」「靴下の跡が消えない」など、むくみは体からの大切なサインです。 少しでも気になることがあれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。 あなたの体の中で起きていることを、私たちがやさしく、しっかりと見守り、支えていきます。
